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もう一度(3)

うう、苦しい。
オレは得体のしれない悪夢にうなされている。
目が覚めたとき目の間にアホ犬の顔があった。
悪夢の原因は胸の上にいるこいつのせいか・・・
ワンと一吠え
「朝飯つくれってか・・・」

オレは朝飯を食べ終わった後、駅前のモールにリードを買いに行くために玄関に向かった。
玄関の前にはオレの行動を先読みしたかのようにアホ犬がお座りしていた。
道を譲る気配は全くない。
お手上げだと両手を上げる
「一緒についてきたいのか?」
ワンと一吠え

モールには着いたがこのアホ犬を中に連れていくわけにはいかない。
お座り!地面を指指さす。
アホ犬はお座りをした。
「いいか、ここから一歩も動くなよ」
お約束のワンと一吠え
どうせ戻った時にはどこかにいなくなっているのだろう。
探すのがめんどくせー

時間にして15分くらいだろうか。
アホ犬は一歩も動かずにその場でお座りをしていた。
「お前意外と頭がいいんだな」
ワンと一吠え
・・・何か馬鹿にされている気がするんだが気のせいだろうか。
オレはアホ犬の頭を撫でてやった。
「そういや名前つけてなかったな。」
オレの頭の中を数々の名前が過ぎ去っていく。
ネーミングセンスが問われる絶対に負けられない戦いだ。
しばしの沈黙。
「名前がおもいつかない・・・」
いざ、考えてみると案外決められないものだな。
途方に暮れているオレにある言葉が目に入った。
八月一日
これだ!
「お前の名前はハチだ。ありがたく受け取れ」
ワンと一吠え





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[ 2015/10/22 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

もう一度(2)

もう一度(2)

約十年ぶりに帰ってきたが周りの景色はずいぶん変わった。
駅前の大規模開発により新築のマンションが立ち並び時の流れを感じる。
だが、祖父の家は違う。
伝統的な平屋建てのこの家だけは少年時代のままだ。

台所で余りものから適当に炒め物をしている。
オレが食べるんじゃない。
ずうずうしい犬のために腕を振るっているんだ。
「ほら出来たぞ」
皿に移し替えずうずうしい犬の目の前に置いた。
よほど腹がすいていたのかガツガツ上品とは言えない犬らしい食いっぷりだ。

ん?
首輪に何か書いてあるな。
外は暗くて気づかなかったが文字が書いてある。
「八月一日・・・」
ん?ん?八月一日???
何の日付だ?
このずうずうしい犬の誕生日か?
まーおそらくそんなとこだろう。
オレはずうずうしい犬の皿を洗おうと取り上げたらワンと一吠えされた。
「もう食い物はないぞ」
オレは構わず皿を洗っていたら何かを訴えるようなつぶらな瞳を向ける。
もしかしてこいつ・・・
皿に水を注ぎこのずうずうしい犬の目の前に置いてみた。
ペロペロと食後ののどの渇きを潤し始めた。
満足したのかワンとまた一吠えした。
ごくろうさまと言いたげな表情だ。
このクソずうずうしい犬め・・・

[ 2015/10/09 ] 小説 | TB(0) | CM(0)





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