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宇宙の忘れ物(5)

二人はファミレスのモーニングを食べていた。

もちろん着替えは済んでいる。

あんな目立つ格好でいたら命がいくつあってもたりない。

新聞には昨日の事件の犯人として不信な二人組みが目撃されたとある。

完全にボク達の事だ。

「あたしあんたの事疑ってたんだよね」

シェリーがポツリと呟いた。

「ずっと行動を見張ってた」

ボクはナイフとフォークを置いた。

「気付いていたよ。公園でも尾行していたしな。どこの人間なんだ?」

「CIA」

「目的は何なんだ?」

「SDCとMIMの繋がりを調べていた」

「影山が関わっているのか?」

「違うと思う。あの人は白」

ボクはほっと胸をなでおろした。

「今回の黒幕の見当は付いているのか?」

「分からない。政府にもMIMの支援者がいるし何が何だか・・・」

「そうか。これからどうした物か・・・」

もう、誰も信用出来ない。

しかし、頼るとしたら一人しかいない。



春でも夜の公園は冷える。

夜桜を観に来た客も寒さに震えている。

ベンチに座りボクはタバコを吸いシェリーはゲームをしていた。

来たか。暗い夜でも僅かな照明があればその美しさを隠せない。

深雪が現れた。

シェリーが席を外しそこに深雪は腰掛けた。

「すまない」ボクは開口一番わびた。

「少ないけど現金と言われたとおり山崎の情報を集めたわ」

「ありがとう。この借りは必ず返す」

ボクは席を立った。

「それとこれ。」船のキーを手渡された。

「そこまでしてもらう訳にはいかないよ」
  
ボクはキーを返そうとしたが深雪は受け取らない。

「無茶はしないでね」深雪は闇の中を戻っていった。



船の操縦席で深雪から渡された資料に目を通す。

なかなかの経歴だ。

別段不信な点はない。

火星での軍事経験以外は。

「何で山崎が怪しいと思うんだ?」

山崎の過去を洗っている所にシェリーの質問が飛んだ。

「空港での事覚えているか?偶然助かったが都合がいいと思わなかったか?」

「確かにそうだけど、そんな理由なのかよ?」

「ウンコで助かって運がいいなんてオチボクは認めないね」

「あんたのカンに命預けるあたしってバカだなー」

シェリーはため息をついてからソーダを飲んだ。

「CIAはどんな情報をつかんでいるんだ?」

「守秘義務ってのがあるんだけど?」

「それを承知で聞いている」

仕方が無いと言った表情でシェリーは答える。

「核だよ。どうやら火星に核が持ち込まれたらしい」

話が急に物騒になった。

「それにSDCが絡んでいる」

「核の行方は分かっているのか?」

「MIMの地盤になっているカシールって説が有力だな」

カシール、山崎はカシールのゲリラ撲滅作戦に従事していたな。

これで繋がった。

「カシールに行くぞ」

「何時起き?」

「今からだ。」

エンジンを点け勢い良く飛ばした。






















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[ 2013/08/13 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

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