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宇宙の忘れ物(9)

今から一月前ニュースにはならなかったが製薬会社の輸送船が強奪された。

ところが警察に被害届けを出してないと言う。

よっぽどヤバイぶつを乗せていたのだろう。

この情報が山崎となんの関係があるんだと思うだろ?

思い出して欲しい。空港の爆弾テロに微量のウイルスが混じっていた事を。

恐らくテストだったのだろう。

製薬会社を張り込んだ結果かなりの情報を掴んだ。

たかが民間の製薬会社の警備をSDCが担当しているということだ。

そしてSDCの重役が出入りしているという事実。

その重役とは影山だ。



ボクは高級ホテルのスイートを尋ねた。

「無駄に豪華な部屋に一人で泊まるなんて贅沢極まりないな」

ボクはキャビアを頬張りながら皮肉を言う。

「経費で落ちるから関係ないな」

影山は見るからに高級そうなワインを空けながら言った。

「時間が無いから単刀直入に聞く、お前は山崎の正体を知っていたのか?」

「イヤ。俺達も山崎には騙されたよ」

「奪われたぶつは何なんだ?」

「その内バレルから白状するが極秘裏に開発していた生物兵器だよ。

お前も薄々気付いていると思うが山崎に奪われたんだよ」

最悪の展開だ。

「恐らく独立記念日に派手にやらかすだろうな。そうなったら俺たちはおしまいだ」

影山はワインを一気に飲み干した。

「お前の人生がどうなろうと知ったことじゃない」

ボクは冷たく言い放つ。

「山崎の目的は何なんだ?」

ボクはかねてからの疑問を影山にぶつけた。

「俺が知るはずがないだろう。あいつにはまんまと騙されたんだから」

それもそうだ。無駄足だったか。

「お前とはこれっきりだ、もう会うこともない」

友人との別れとはこんなもんなんだろう。

また、大切なものを失った。


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[ 2014/01/03 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

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