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宇宙の忘れもの(12)

とりあえず一服だ。タバコを取り出し火を点ける。

ふーっと煙を吐き出す。美味いんだか不味いんだかよくわからない。

このライフルの有効射程距離は500メートル。標的までは510メートル。

当然弾倉には銃弾が一発。おまけにこのビル風。試射もなしにぶっつけ本番。

普通に考えたらアンフェアだな。

タバコを指でピンっと飛ばす。風向きと風速は分かった。

タバコの煙と勘で推測しただけだが。

携帯をスピーカーモードに設定して地面に置く。

勝算は低い。ダメ元で山崎を説得してみるか?

無理だな。薬漬けになって延命装置で多少生きながらえて何になる。



射撃体勢に入る。

「覚悟は出来たらしいな。」

無言で返事をする。スコープから見える山崎はニコニコ最高の笑顔だ。

心からゲームを楽しんでいる。当たるわけないと思っているのだろう。

ボクは思わず苦笑した。当てるだけなら簡単だ。

胴体を狙えば多少軌道がそれても当たる。問題は致命傷を与えなかった場合だ。

その瞬間ゲームオーバーだ。防弾ベストを着ている可能性も無くはない。

狙うなら頭か・・・




後はトリガーを引くだけだ。

だがその前に確認したいことがある。

「なー山崎」

「うん?」

「ボクの情報をどこで知った?」

「CIAさ」

なるほど

「ただのマヌケじゃあないと思って調べたら驚いたぜ。まさかお前があの伝説のスナイパーだったとはな。

たまにいるんだよな~天才ってやつが。お前の正体を知ったときは狂喜したよ。予定を変更してお前に最高の舞台を

用意したよ。」

「そりゃどうも。わざわざ死にに来るなんておめでたいやつだ。」

「どうせ早いか遅いかの違いだ。」

「・・・・・」

「人を殺すのはどんな気分だ?」

「・・・・・」

「生きてる実感を感じるだろ?」

山崎から笑みは消えていた。

「俺に教えてくれ。お前なら分かるだろ?」

「安心しろ。もうこれからはそんな悩みに苦しめなくなる。」

「くっくっく、やはりお前は最高だよ。さあ素敵なエンディングが待っている。

バッドかハッピーかはお前次第だがな。」

ボクはトリガーを引いた。


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[ 2014/04/15 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

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