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もう一度(5)

こいつ誰だと目配せしてきた。
二人とも知らないということはただの雑魚だろう。
「ほんとあの頃のお二人はすごかったすよねー。近隣に無敵のコンビで知れ渡っていましたからねー」
雑魚が懐かしそうに話す。
そう、当時オレたちはサッカー強豪校で汗を流し全国レベルの実力を誇り近隣に一目置かれていた。
ただ、全国への切符はついに叶わなかった
なぜなら全国3連覇と言うしゃれにならん強さの超強豪校がいたからだ。
オレたちは絶望し、生まれた時代を呪った。
その腹いせに近隣のヤンキー共を片っ端から狩りまくった。
おかげで最凶の晋仙組と有難迷惑なコンビ名で恐れられていた。
もっとも船中の生徒は安心安全な学生生活をエンジョイ出来たので少しはいいことをしたのだろう。
とにかくオレたちの触れてほしくない黒歴史を掘り起こした罪は死に値する。
オレは雑魚の顔面に裏拳をかました。
血しぶきとともに歯が舞い散った。
と、言う妄想をしてしまった。
妄想が現実になる前にとっとと追い出そうとしたとき
「そう言えば晋作さんはアニメすきでしたよね?」
「まあな、今期もチェックはかかしてないよ」
「実はうちのかみさんもアニメ好きでして、今頃まどマギにはまっちゃいましたよー」
なに?まどマぎ?
「もうグッズを買いまくって蒼樹うめ先生の展覧会にまで行っちゃいましたよー」
うれしそうに話す。
オレは微笑みながら「お前仮面ライダー龍騎は観たのか?」
「いやー俺ライダーよりウルトラマン派なので観てないっすねー」
「お前龍騎を観ずにまどマぎを語ったのか?」
オレは若干語気を強める。
「え、いや・・その・・・・あの・・・・」
雑魚は若干ではなくかなりテンパった様子。
「龍騎について聞きたいか?」
「はい!!!」
「龍騎を語ってほしいか?」
「お願いします!!!」
目にうれし涙を浮かべ直立不動で答える。
「あ、わっりー俺用事を思い出したわーまた今度ゆっくり飲もうぜ」
テーブルに5000円札を置いて素早く退散する。
オレは仙一がいなくなった席を指さし早く席に座れとうながす。
「龍騎がライダー史上の傑作であり、まどマギが萌えでオタクども釣り龍騎のパクリだということを教えよう」
オレは語った。
龍騎の存在が特撮番組に変革をもたらしたことを、龍騎以前、以後がキリストの誕生に匹敵することを
そして、早くまどマギから目を覚ますように諭した。
雑魚は丁寧に礼を述べまどマぎのマインドコントロールから逃れられたようだ。
尺が短すぎて龍騎を十分に語ることが出来なかったことに一抹の不満を抱いたが2時間程度で語りつくせるはずがない。
「一仕事終えた後のビールはうまい」
オレは急ピッチで飲み続けた。
翌日二日酔いになるとも知らずに。
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[ 2015/12/04 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

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