FC2ブログ

2018 101234567891011121314151617181920212223242526272829302018 12






スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

もう一度(10)

最寄り駅から20分程行ったところにシネコンがある。
普段映画館になど来ないが美夕さんに誘われたのだ。
まさか、向こうから連絡があるとは思っても見なかった。
オレは普段通りの服装だったが、彼女は雑誌のモデルがリアルだとこんな格好なんだろうなと思わせる洗練された装いだ。
映画の内容は親子の成長を描いた淡々とした内容だが深く考えさせる良作だった。
昼食をファミレスで取ろうと向かうと
「あれ、晋作も来てたのか」
仙一とばったり遭遇してしまった。
「その娘は?」
「前話した犬の飼い主だよ」
「あーあの娘か」
「初めまして、八月一日です」
礼儀正しく挨拶をする。
「あ、こちらこそよろしく、晋作の悪友の藤堂です。」
お互いに軽く挨拶をして別れた。

ファミレスで映画の感想を言い合う。
「やっぱ、母親役の演技が良かったなー。あれで物語に引き込まれた」
「私は子供たちがかわいくて、素敵な家族だと思いました」
一通り話終えて、オレは何気なく質問した。
「クリスマスはどうするの?」
「ずっと前から約束していてイブに会うんです」
こんなかわいい娘の相手なんだから相当良い男なのだろう。
「オレは残念ながら何も予定はないよ」
「そうですか」
「さて、もうそろそろ時間だ。あまり時間がとれなくてごめんね。」
「いえ、楽しかったです。また、会いましょう。」

オレは久しぶりに東京で用を済ませたついでに上野に来ている。
すごい人だかりだ。
どこぞの巨匠の絵を目当てに来てるんだろうな。
勿論絵ど分かるはずがない。何となく来てしまった。ベンチに腰掛けボケッと池を眺めている。
明日の結果次第で絢の運命が決まる。
正直うらやましかった。
生き生きとした目の絢が輝いて見えた。
「夢か。。。」
オレには叶えたい夢なんてもうない。
もう一度オレにも夢が出来るのだろうか。
スポンサーサイト
[ 2016/01/01 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://betabetao.blog.fc2.com/tb.php/49-e28859a4







上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。